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丹後にカニがやって来た!・後篇(丹後町)

『幻のカニ』間人ガニを追う取材・後篇です。

前篇をご覧になっていない方は、『間人にカニがやって来た!・前篇』からご覧下さい。

翌日の昼。 間人漁港を訪れると、すでに全ての船が帰ってきていました。 漁港では、コッペガニ(雌ガニ)のセリの準備が行われています。

コッペガニは、大きさや特徴などに分けられて、十~百匹単位でトロ箱に詰められます。 セリは列ごとに行われて、箱一つの値段が決められていきます。

間人のセリは、指を使って値段を示し値段を決めていきます。 同じ列の箱は、同じ値段で売られるようです。そのために選別されているのですね。


仲買人さんの指先に注目して下さい、 この指の形で数字を作っているそうですが、見ているだけでは全く分かりません。

せり人さんは、これらの指の動きを瞬時に見極め、値段を付けていきます。 うっかりサインを見落とすと、「おいっ!」と怒号が飛びます。 ハッキリ言って恐いです。 みんな真剣そのものです。

この時、まだ間人ガニ(雄ガニ)は姿を現していません。 主役は最後に登場するのです。


コッペガニのセリが終わるころ、雄ガニのセリの準備が始まります。 雄ガニが姿を現した途端、場の空気が一層ピリピリした物に変わります。 足一つ欠けると価値が半減する言われる雄ガニ。 余人が近寄れぬ殺気だった空気が張り詰めます。


船から降ろされた雄ガニは、1パイずつ重さや大きさ、色づき、足の長さなどを丁寧に品定めをします。 どれも商品価値を決める重要な要素です。


目利きによって選別されたカニは、氷の上に5ハイ1組で並べられます。 コッペガニと比べて、すごい待遇の差ですね。 作業をしている漁師さんは真剣そのもの。 子供に話しかけられても返事一つしません。 映像からも緊張感が伝わってきます。


さぁいよいよセリが始まります。 雄ガニのセリは、先に分けられた1組ずつ行われます。 セリ中の緊張感は、先ほどのコッペガニとは比べものにならないほど緊迫しています。

競り落とされたカニは、仲買人さんが買うわけですが、ここに間人ガニせりの特徴があります。

5ハイ1組のカニの内、仲買人は自分の欲しいカニだけを買います。 残りのカニは、再びセリにかけられます。 時として、後にセリにかけられた方が高くなることもあるそうです。 仲買人の目利きが命とも言えます。


こうして仲買人の手に渡ったカニは、相手の注文に応じて、生のまま、あるいは茹でて、宿泊施設や商店、そして全国各地に送られます。

取材を終え、間人の港を後にする頃、5隻の船は再び海の彼方へと旅立っていきました。

これから3月中旬までの間。荒れる日本海でカニ漁にいそしみます。

実りある漁果と航海の安全を祈ります。


夕方、地元のスーパーに行くと、すでに店頭にコッペガニの姿がありました。 まだホカホカしているコッペガニを、晩ご飯にと買い求める人の姿でいっぱいでした。


間人ガニは、丹後町を中心とする宿泊施設でご賞味いただけます。昼食のできる宿泊施設もございます。

宿泊施設をお探しの方は、『宿泊施設一覧』をご覧下さい。(一部宿泊施設は予約可能)

飲食店では、 網野町の『とり松(電話:0772-72-0429)』 丹後町の『味工房ひさみ(電話:0772-75-0160)』 などで、ご賞味いただけます。(要予約なので詳細についてはお問い合わせ下さい。)

2010 年 11 月 7 日

カテゴリー:京丹後かわら版 食べる